キャンプケトルとは簡単に言うとやかんでお湯を沸かして注ぐための道具です。それだけに特化したシンプルな道具なので、キャンプでお湯を沸かす時に普通の鍋やクッカーで代用しているという方も多いと思います。しかし、キャンプにおいてケトルは非常に重宝するアイテムなのです。
今回はキャンプに必須のケトルの魅力と、実際に購入する時に押さえておくべき選び方のポイントや焚き火で湯沸かしする時の注意点も紹介します。後半におすすめのキャンプケトルをタイプ別に紹介してるので、ぜひ参考にしてください。
キャンプに焚き火用ケトルは必要?
キャンプケトルが普通の鍋やクッカーと違う点はちゃんとした注ぎ口がある事と、注ぎやすいように計算された持ち手がついている事です。キャンプ中はお湯を沸かす機会が多いので、この差がキャンプの快適さにも影響します。
クッカーでお湯を沸かしてマグカップやカップラーメンなどに注ぐ際には、一気にお湯が出ないように慎重に注がなくてはなりません。クッカーだと注ぐお湯の量の調整が難しいからです。そしてその時にはやけどの危険も伴います。
ケトルであれば狙ったポイントにちょうどいい量のお湯を注ぎやすく、お湯の入れ過ぎややけどの危険を回避する事ができます。それらの事から、キャンプにはお湯を沸かして注ぐ事に特化したケトルが必要なのです。
美味しいコーヒーを飲むには焚き火用ケトルが必須!
コーヒー好きにとって自然の中で飲むコーヒーの味は格別で、焚き火を利用して淹れたコーヒーを楽しむ時間は、まさに至福のひとときと言えるでしょう。キャンプでそれを味わうためにはケトルがとても重要なアイテムとなります。
インスタントコーヒーではなくコーヒー豆から抽出したい場合には、お湯の量だけではなく、少しずつゆっくりと一定の量のお湯を注ぐ事が求められます。そのような淹れ方は、クッカーではまずできないと言っていいでしょう。
キャンプで使用する焚き火用ケトルの形状の違い
キャンプ用のケトルは形状によっても分類する事ができます。それぞれのタイプによって適している使用方法が違うので、自分の使い方に合ったタイプのものを選ぶ事が重要です。
縦長タイプ
縦長タイプのキャンプケトルは、名前の通り縦に長い形状をしていて側面に持ち手が付いていることから、お湯を注ぐのがとてもやりやすいタイプです。一度に大量のお湯を沸かせる容量なので、大人数でのキャンプに向いています。
やかんタイプ
やかんタイプのキャンプケトルは、火にあたる底面が広くなっていることで、お湯を早く沸かす事ができます。持ち手が上部に付いているのでお湯の注ぎやすさにおいては縦型タイプに劣りますが、軽量でコンパクトな商品が多いので荷物を圧迫しません。また縦型タイプに比べて誤って倒してしまうという事が起こりにくい事もメリットになります。
寸胴タイプ
寸胴タイプのキャンプケトルは、上から下まで同じ太さの鍋に注ぎ口と持ち手が付いているタイプになります。クッカーとしても使用できる汎用性の高さが特徴で、ケトルとクッカーを両方持つのは荷物が増えるから嫌だという方におすすめです。
キャンプで使用する焚き火用ケトルでおすすめのやかんタイプ5選
ブランド | Coleman | trangia | CAPTAIN STAG |
EAGLE PRODUCTS |
UNIFLAME |
---|---|---|---|---|---|
商品 | |||||
重量 | 約150g | 約140g | 約137g | 約236g | 約186g |
素材 | アルミニウム | アルミニウム | アルミニウム | ステンレス (底部:銅メッキ) |
アルミニウム |
容量 | 約600ml | 600ml | 700ml | 約700ml | 約900mL |
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参考価格 | ¥2,082 | ¥3,080 | ¥1,890 | ¥8,800 | ¥4,400 |
Coleman(コールマン) パッカウェイケトル
サイズ | 幅15 ×奥行き13 ×高さ8cm |
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重量 | 約150g |
容量 | 約600ml |
素材 | アルミニウム |
傷がつきにくいハードアノダイズド加工が施されているので、キャンプでもガシガシ使えますよ。傾けても蓋が取れないように設計されているうえに取っ手には滑りにくいシリコンが付いているので、最後までストレスなく注ぐことができます。
trangia(トランギア)TR-325
サイズ | φ13.5 ×高さ7.5cm |
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重量 | 約140g |
容量 | 600ml |
素材 | アルミニウム |
トランギアのケトルは無垢のアルミを使った無骨な雰囲気があり、コッヘルなどとのスタッキングの相性が考えられた独特の形をしています。取っ手を上にすると蓋がグラグラしないよう半ロックがかる仕様になっているので、お湯を安全に注ぐことができますよ。
CAPTAIN STAG(キャプテンスタッグ) アルミキャンピングケットル
サイズ | 幅13 ×奥行き15 ×高さ7.7cm |
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重量 | 約137g |
容量 | 700ml(適正容量:550ml) |
素材 | アルミニウム(アルマイト加工) |
軽量で熱伝導率の高いアルミでできていますが、アルマイト加工が施されているので耐食性、耐摩耗性が高く長く愛用することができます。取っ手をしっかり立たせることができるので、沸かしている最中に取っ手が熱くなるのを軽減してくれますよ。
EAGLE PRODUCTS(イーグルプロダクツ)キャンプファイヤーケトル
サイズ | φ14.5 ×高さ7.4cm |
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重量 | 約236g |
容量 | 約700ml |
素材 | ステンレス(底部:銅メッキ) |
底部にステンレスの約25倍もの熱伝導率を有する銅を採用することでお湯を効率よく沸かすことができ、特に寒冷地でのキャンプでは大活躍しますよ。少し値段はするものの軽量で携行性にも優れていて、置いておくだけで絵になるような見た目だけでなく機能美も考えられたケトルです。
UNIFLAME (ユニフレーム)山ケトル900
サイズ | 約φ166×76mm |
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重量 | 約186g |
容量 | 約0.9L |
素材 | アルミニウム(アルマイト加工) |
やかんタイプのケトルとしてオーソドックスな形状で、軽量かつコンパクトであるため荷物を小さくまとめたい方におすすめです。容量的にも2人までであれば必要十分な量のお湯が一度に沸かせます。また持ち手に樹脂部品が使われていないので、溶けてしまう心配が不要な点もおすすめするポイントです。
キャンプで使用する焚き火用ケトルでおすすめの縦長タイプ7選
ブランド | Coleman | snow peak |
UNIFLAME | snow peak |
FIRESIDE | CAPTAIN STAG |
CAPTAIN STAG |
---|---|---|---|---|---|---|---|
商品 | |||||||
重量 | 約570g | 690g | 600g | 540g | 1100g | 約580g | – |
素材 | ステンレス | ステンレス | ステンレス | ステンレス | 銅 | ステンレス | ほうろう |
容量 | 約1.6L | 1.8L | 約1.6L | 1.0L | 3.3L | 約1.9 L | 1.1L |
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参考価格 | ¥4,891 | ¥11,000 | ¥11,880 | ¥16,000 | ¥28,900 | ¥3,568 | ¥3,462 |
Coleman(コールマン)ファイアープレイスケトル
サイズ | 約13×22×高さ23cm |
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重量 | 約570g |
容量 | 約1.6L |
素材 | ステンレス |
アメリカの老舗アウトドアメーカー「コールマン」から販売される、縦長タイプのキャンプケトル。注ぎ口には異物の侵入を防ぐ蓋が装着されており、高い耐久性を誇るステンレス製で直火にガンガン使える商品となっています。
「ファイアープレイスケトル」最大のポイントは、高額になりがちなキャンプケトルの中でも手を出しやすい値段帯。時折個体差によりハズレが発生するものの、老舗ブランドによるアフターケアも充実しており安心して購入できるのもコールマン製品の魅力です。
snow peak(スノーピーク)クラシックケトル
サイズ | φ115×247mm |
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重量 | 690g |
容量 | 1.8L |
素材 | ステンレス |
高品質な製品を数多く手がける、キャンパー等の憧れsnow-peakから発売される直火で使用できる縦長タイプのキャンプケトル。1,8ℓの大容量で寒い季節に多めに消費するお湯を沸かすにはうってつけの商品です。また注ぎ口に装着された固定可能なフタのお陰で、虫や灰の侵入を防いでくれる細かい作りも嬉しいポイント。
容量の大きさから多人数にも使用できる上、snow peakならではの高品質かつ可愛らしいデザインから絵になるキャンプを演出可能なキャンプケトルです。
UNIFLAME(ユニフレーム)キャンプケトル
サイズ | 約φ130×220mm |
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重量 | 600g |
容量 | 約1.6L |
素材 | ステンレス |
1.6Lと大容量の縦長タイプのケトルなので、大人数のキャンプにも大活躍します。注ぎ口には蓋がついており、焚き火の中で舞い上がった灰などが中に入らないようになっています。さらに上から吊り下げて使用するのにも適した構造になっているので、このケトルを選んだらまず機能面での不満は出ないでしょう。
snow peak(スノーピーク)フィールドバリスタケトル CS-115
サイズ | 230×130×190(h)mm |
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重量 | 540g |
容量 | 1.0L |
素材 | ステンレス |
フィールドバリスタの名前の通り、美味しいコーヒーを入れるのに適した造りになっているケトルです。コーヒーをドリップする際にはお湯を細く一定の量で注ぐ事が求められますが、このケトルは注ぎ口の形状に工夫がなされいるため、それが容易にできます。キャンプ中においてもとにかくコーヒーの味にこだわりたい方におすすめです。
FIRESIDE(ファイヤーサイド)グランマーコッパーケトル
サイズ | φ180×240mm |
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重量 | 1100g |
容量 | 3.3L |
素材 | 銅 |
薪ストーブに特化したアウトドアブランド「FIRESIDE」から販売される、アンティークな印象が堪らない縦長の銅製のケトル。大切に使用すると次世代まで受け継ぐことができると言われる程の耐久性を持っておりFIRESIDEの美しいロゴが刻印され、いつまでも眺めていられるデザインが魅力。日本の職人が一つ一つ手作りで作成しており、キャンプケトルの中でも最高峰の品質を持つキャンプギアです。
CAPTAIN STAG(キャプテンスタッグ)キャンピングケットル 1.9L
サイズ | φ19 ×幅16.5 ×奥行き22 ×高さ19cm |
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重量 | 約580g |
容量 | 約1.9 L |
素材 | ステンレス |
容量は約2Lでたっぷり1.3Lものお湯を沸かすことができる、ファミリーキャンプやグループキャンプに使いやすい大きめのケトルです。外径が19cmと大きいので水も入れやすく使いやすくなっていますよ。取っ手はチェーンフックがかけられるような形状をしているので焚き火の際にはトライポッドから吊るすこともできます。
CAPTAIN STAG(キャプテンスタッグ) CSブラックラベル ホーローケトル
サイズ | 幅12.2 ×奥行き18.2 ×高さ17.5cm |
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重量 | ー |
容量 | 1.1L(適正容量:750ml) |
素材 | ほうろう |
熱伝導率に優れた鉄に耐食性の高いガラス質を焼き付けたホーロー製のケトルは、耐久性も高くキャンプで活躍しますよ。臭いも移りにくいので金属臭が気になる方にもおすすめです。輝くブラックカラーが男心をくすぐりますね。
キャンプで使用する焚き火用ケトルでおすすめの寸胴タイプ4選
ブランド | snow peak |
CAPTAIN STAG |
PRIMUS | LOGOS |
---|---|---|---|---|
商品 | ||||
重量 | 約255g | 約170g | 約280g | 約580g |
素材 | ステンレス | ステンレス | アルミ | ステンレス |
容量 | 約900ml | 約570ml | 1,100ml | 約3L |
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参考価格 | ¥6,566 | ¥1,155 | ¥3,309 | ¥5,940 |
snow peak(スノーピーク)ケトル No1
サイズ | φ12 ×高さ8cm |
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重量 | 約255g |
容量 | 約900ml |
素材 | ステンレス |
お湯を沸かすだけでなく、レトルト食品を温めたりラーメンなどの簡易な調理もできる、ケトルと鍋の良いとこ取りをした商品です。スノーピークの商品というと金額の高いものが多いですが、こちらは4,000円ちょっとと非常にお手頃なのもポイントです。もちろん、作りは丈夫で耐久性に優れていますよ。
CAPTAIN STAG(キャプテンスタッグ)ラーメンクッカー
サイズ | 幅10.5 ×奥行き15 ×高さ7.5cm |
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重量 | 約170g |
容量 | 約570ml |
素材 | ステンレス |
名前の通り、インスタントラーメンを作るのにぴったりなソロキャンプに特におすすめのケトルです。メッシュバック付きで持ち運びもしやすくなっていますよ。注ぎ口が付いているのでケトルとして使いやすい構造となっていますし、側面には目盛りも付いているので調理中にも活躍しますね。
PRIMUS(プリムス)ライテックトレックケトル&パン
収納サイズ | φ13 ×高さ14.5cm |
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重量 | 約280g |
容量 | 1.1L |
素材 | アルミ |
鍋にも使えるケトルと、鍋蓋としても使えるフライパンがセットになっていて、このセットで2合の炊飯もできますよ。内側にはそれぞれノンスティック加工が施されていて調理中の焦げ付きも防げます。250サイズのガスとのスタッキングの相性も良く、収納のしやすさなどを重視したい方におすすめです。
ロゴス(LOGOS) 大型吊りケトル
サイズ | 約24.5×18×20.5cm |
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重量 | 約580g |
容量 | 約3L |
素材 | ステンレス |
数多くの手頃な価格帯のキャンプギアを取り揃えることから、幅広い世代のキャンパーに支持されるロゴスから販売される大型のキャンプケトル。容量は大容量の3ℓで、大量のお湯を消費するファミリーキャンプには最も適したアイテムです。
またIHにも対応している為、家庭で使用する事も可能でキャンプ以外にも私生活で活躍するコストパフォーマンスに優れる製品となっています。
直火で使えるキャンプケトルの素材の特徴
直火で使えるキャンプケトルの素材にはいくつかの種類があり、全て特性が違うので自分の使い方や好みに合わせて選ぶと良いでしょう。
高温になる焚き火で使用できるキャンプケトルは、耐久度の低い製品を使用すると思わぬトラブルに繋がる事も。焚き火に適したアイテムであれば「ステンレス」か「銅」を選択すると失敗が少ないでしょう。
ステンレス製ケトルの特徴
ステンレスの一番の強みは錆びにくく強度がある点です。ケトルは水を入れる道具なので、比較的錆びやすい使用環境であると言えますが、ステンレスであれば通常の使用で錆びる事はほとんどありません。少し重量がありますが、耐久性が高く、焚き火で使用したい人におすすめの素材です。
アルミ製キャンプケトルの特徴
アルミの優れている点は軽量で持ち運びに便利な事です。ステンレス程ではありませんが錆にも強く、熱伝導率も比較的高いので、お湯を早く沸かす事ができます。
他の素材に比べ耐久性が劣り、歪みや凹みがでやすいのがデメリットになりますが、バーナーやコンロでしかケトルを熱しないのであれば、使い勝手の良い素材なので、できるだけ荷物を軽くしたいという方にはアルミ製のケトルがおすすめです。
銅製キャンプケトルの特徴
銅の特徴として一番に挙げられるのが、金属の中でもトップクラスの熱伝導率の高さがあり、アルミ製のケトルよりも早くお湯を沸かす事ができます。また銅製のケトルは中に入れた水をまろやかにすると言われており、老舗の喫茶店などでも長く愛用されています。
黒ずみや錆が出やすいので綺麗な状態を保つにはメンテナンスが必要ですが、エイジング(経年劣化)を楽しみたい方や焚き火で湯沸かししたい方には、銅製のケトルをおすすめします。
ホーロー製キャンプケトルの特徴
ホーロー製のものは金属にガラス質のコーティングがされているので、他の金属製品で見られるような水に金属臭が移るといった事がありません。保温力にも優れているので、冬の寒い時期でも暖かさをキープしやすいです。
焚き火で使うと色が変化したり、劣化してしまうので、バーナーやコンロで使うのがおすすめです。
キャンプで使用する焚き火用ケトルの4つの選び方
キャンプで使用する焚き火用ケトルは
- 素材
- 形状
- 容量
- 用途
この4つのポイントで選ぶと、自分のキャンプスタイルに合ったケトルが見つけられますよ。
さらに内容を具体的に解説するので、一緒にチェックしていきましょう。
素材で選ぶ
焚き火用ケトルに使われている主に使われている素材は4種類で「ステンレス」「銅」「ホーロー」「アルミ」です。特徴を簡単に説明すると
ステンレス…耐久性が非常に高く、直火にかけても変形しにくい。その分重量がありかさばる
銅…熱効率がトップクラス。変色しやすく価格も高めなのでキャンプ慣れした人向け
ホーロー…デザイン性が高く選べる色味も幅広い。当たり所が悪いと欠けるので運搬には注意が必要
アルミ…軽量で持ち運びがしやすい。価格帯が安いので初心者でも扱いやすい素材
となります。素材によって熱効率や耐久性といったケトルの要となる部分が変わってきますよ。
形で選ぶ
焚き火用ケトルの形状は主に「やかんタイプ」「縦長タイプ」「寸胴タイプ」の3種類に分かれます。押さえておく特徴としては
やかんタイプ…容量を抑えた軽量でコンパクトなモデルが多い。登山やソロキャンプにおすすめ
縦長タイプ…容量が多く、焚き火の上から吊るせるタイプが多い。ファミリーキャンプやグループキャンプおすすめ
寸胴タイプ…ケトルとしても調理器具としてもマルチに使えるタイプ。他のギアともスタッキングしやすく収納もしやすい
となります。特に夜間タイプと寸胴タイプは底面が広い分お湯が早く沸くので、こまめにお湯を沸かしたい方にもおすすめです。
容量で選ぶ
ケトルを購入する際に必ず目がいく容量ですが、大体の目安としては
~0.8L…登山キャンプやソロキャンプ
0.9~1.5L…デュオ~4人程度のキャンプ
1.5L以上…ファミリーキャンプやグループキャンプ
となります。
特に冬キャンプでは温かい飲み物を飲んだり湯たんぽを使ったりなど、お湯を沸かす機会も多いので1.5L以上のケトルを持っておくと安心です。
使用方法で選ぶ
どのような使い方をしたいかでチェックするポイントも変わってきます。
例えば焚き火をしながらお湯も沸かしたいのなら上から吊るせるようになっているものがおすすめですし、コーヒーを淹れたいのなら注ぎ口が鶴口タイプのものより細口タイプのものがおすすめです。
具体的に使いたいシーンを浮かべておくと使用中のギャップも少なく済みますよ。
キャンプで使用する焚き火用ケトルの容量の目安は?
キャンプケトルを選ぶ際には容量にも注目しなくてはなりません。容量が少なすぎるとお湯を汲んで沸かす作業を頻繁に行わなければならなくなります。逆に容量が多いと当然ケトル自体が大きくなってしまうので荷物を圧迫します。
容量の目安として、お湯の使い方と季節にもよりますが、キャンプで使用する水の量は平均一人当たり2リットル、その中でお湯として使用するのは4分1である500mlリットル前後の量が目安です。
0.8L以下 | ソロキャンプ、登山 |
---|---|
0.9〜1.5L | 2〜4人、ファミリーキャンプ |
1.5L以上 | グループキャンプ、冬キャンプ |
ソロキャンプであれば600〜700mlくらいのコンパクトなケトルで十分使え、ファミリーなら1.5L程度の容量があれば、安心して使用できます。
・カップラーメン 一人分300ml〜400ml
・コーヒー 一人分150ml〜200ml
キャンプケトルを焚き火で湯沸かしする時の4つの注意点
キャンプケトルをバーナーではなく焚き火で湯沸かしする時には、いくつか注意点や選ぶポイントがあるので、いくつか紹介します。
注ぎ口にフタがあると灰が入らない
焚き火でキャンプケトルを使用する場合、舞い上がった灰が注ぎ口から中に入ってしまいます。気になる方は注ぎ口にフタがあるタイプを選ぶと灰が入る心配もありません。
焚き火は直火だと高温なので素材に注意
焚き火の温度はだいたい700~800℃近く上昇するため、ホーロー製のキャンプケトルでは塗装が変色してしまう可能性やアルミ製のキャンプケトルでは変形や劣化の恐れもあるので、耐久性の高いステンレスや銅製のキャンプケトルを使用しましょう。
樹脂製の部分は溶けてしまう
焚き火の大きさによってはケトルの持ち手にまで炎が届く事があり、場合によってはケトル全体が炎に包まれる事もあり、蓋のつまみや持ち手の樹脂製の部分が溶けてしまいます。
ゴムやプラスチックなどの樹脂製の蓋のつまみや持ち手などが溶けてしまわないように、炎を調節するかトライポットの使用をおすすめします。
ツルにくぼみがあるとトライポットに吊るせる
ツルにくぼみがあるとトライポットに安定して吊るすことができます。ケトルを吊るして使用することで、大きい焚き火でも樹脂部分が溶けてしまうことも少なくなります。
まとめ
寒い季節に身体中ポカポカになる、汁物や飲み物作成には必須のキャンプケトル。直火でお湯を沸かすことにより、ますます焚き火が楽しくなるキャンプギアです。
機能性抜群な上に、焚火と一緒に眺めていて飽きのこないデザインが魅力のキャンプケトル。焚き火を更に楽しむアイテムとして、導入を検討する機会に当記事が参考になれば幸いです。